反則金と罰金の違いとは?検挙から納付までの流れについて元検察官が解説

反則金=青切符、罰金=赤切符、というイメージを抱かれている方も多いでしょう。

今回は、反則金と罰金の違い検挙から納付までの流れについてわかりやすく解説してまいりたいと思います。

ぜひ最後までご一読いただけると幸いです。

 

反則金とは

反則金とは、交通反則通行制度という制度に基づき「反則行為」を行った「反則者」に対して科されるお金のことです。

何が「反則行為」かについては道路交通法で規定されています。

ここでは、埼玉県警が公表している

 

交通違反の点数・反則金等の一覧表(その1)

https://www.police.pref.saitama.lg.jp/f0120/menkyo/tensu-hyou-itiran-1.html

交通違反の点数・反則金等の一覧表(その2)

https://www.police.pref.saitama.lg.jp/f0120/menkyo/tensu-hyou-itiran-2.html

 

を借りることとします。

上記の表で、反則行為の内容や反則行為ごとの反則金をご確認ください。

 

次に、「反則者」とは、上記の反則行為を行った者のことをいいます。

ただし、次の者は反則者ではありません

 

  • 無免許、無資格運転者(道路交通法125条2項1号)
  • 酒酔い運転者、酒気帯び運転者(同項2号)
  • 反則行為をし、よって交通事故を起こした者(同項3号)

 

これらの交通違反を単独で行った場合はもちろん、反則行為と同時に行った場合も同様です。

たとえば、Aさんが、無免許運転中に赤色灯火の信号を無視して交差点内に進入したところ、パトカーに見つかり検挙されたとします。

この場合、赤色灯火の信号無視は「反則行為」ですが(普通車の反則金「9,000円」)、無免許運転した方は「反則者」ではないため、結局、Aさんは「反則者」ではなく反則金は科されず、罰金が科されるということです。

なお、無免許運転の罰金の罰則は「50万円以下の罰金」、赤色灯火の信号無視の罰金の罰則は「5万円以下の罰金」で、初犯であれば罰金25万円~35万円程度が相場かと思われます。

 

検挙から反則金納付までの流れ

警察官に反則行為が発覚・検挙された際は、警察官から青切符の交付を受けます

青切符とは正式名称「交通反則告知書」といいます。

交通反則告知書の書面が青色のため、青切符と呼ばれているのです。

なお、交通違反で警察官から交付を受ける「切符」には青切符のほかに赤切符、白切符があります。

それぞれの違いは以下のとおりです。

 

  • 赤切符・・・・「刑事手続き」に沿って処理が進められる場合に交付される切符
  • 青切符・・・・「交通反則通告制度」に沿って処理が進められる場合に交付される切符
  • 白切符・・・・上記のいずれの手続きも適用されない場合のための切符

 

赤切符は罰金のための、青切符は反則金のための、白切符は違反点数のための切符と言ってもよいでしょう。

 

警察官からは青切符と同時に「納付書」を渡されます

その後、青切符の交付を受けた日の翌日から起算して7日以内に、納付書を持って金融機関で反則金を納付すれば手続きは終了です

 

反則金と罰金の違い

反則金は「交通反則通告制度」に沿って処理が進められるのに対して、罰金は「刑事手続き」に沿って処理が進められるのが一番の違いです。

 

交通反則通告制度と刑事手続きは全く異なる手続きです。

交通反則通告制度、上記のように警察官に検挙されたその場で事情を聴かれ、手続きについての説明を受け、書類にサインすれば、あとは金融機関で反則金を納付して終わりです。後日、あらためて警察から出頭要請を受けることは通常ありません。

他方で、刑事手続きは、殺人や強盗などの犯罪を犯した場合と同等の扱い方をされる可能性があります

すなわち、警察官に検挙された際、逃亡のおそれ、罪証隠滅のおそれがあると判断された場合はその場で逮捕される可能性もあります。

また、仮に逮捕されなくても、後日、警察から出頭要請を受け、取調べを受ける必要があるでしょう。

さらに、事件は警察→検察→裁判所へと移行し(起訴された場合)、刑事裁判を受けなければならない可能性も出てきます。

刑事裁判では罰金のほか、罰金よりも重たい懲役刑や禁錮刑を受ける可能性もあり、有罪と認定されれば前科がつきます罰金の場合でも同様です

 

このように、交通反則通告制度と刑事手続きは全く異なる手続きですが、交通反則通告制度から刑事手続きへ移行する場合もあります

交通反則通告制度から刑事手続きへ移行すると、やはり、逮捕されてしまう可能性も否定はできませんので注意が必要です。

 

まとめ

反則金と罰金は全く性質の異なるものです。

交通反則通告制度により反則金を科される場合は、検挙した警察官から青切符の交付を受けます。その上で、違反現場で、警察官から手続きについて説明を受けますので、分からないことがあれば遠慮なく尋ねましょう。

他方で、青切符の交付を受けない場合は刑事手続きに沿って罰金などの刑罰を受ける可能性があると考えてください。

 

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA